@article{oai:hokurikugakuin.repo.nii.ac.jp:00000279, author = {中谷, 智一}, journal = {北陸学院短期大学紀要, Bulletin of Hokuriku Gakuin Junior College}, month = {}, note = {コーチングとカウンセリングの双方を経験して、この両者に類似点があることに気がついた。両者とも「援助」の方法であり、心理学にその礎を待っており、ともに歴史が短い。そこで両者の歴史を概観し、類似点・相違点を挙げ、背景を探ることでコーチングとカウンセリングの現代的意味を求めた。学生相談は敗戦後、アメリカから輸入されたが、それ(学生相談)を行う専門家はおらず養成過程も考えられてはいなかった。しかし、熱心なだけで専門的裏づけのない担当者では取り扱えない事例が増えた。今では臨床心理士という民間の協会資格だが、国家資格への昇格もとりざたされている資格が存在する。この資格による有資格者は既に1万人を越えている。コーチングも、学生・生徒の事故が相次ぎ、しごきと呼ばれたりしたので、文部省(当時)や各種スポーツ団体の定めるコーチングの研修会を修了しなければ指導者になれないシステムが出来上がりつつあるが、リトルリーグレベルでは未だに経験者による苦役主義・基礎体力重視主義・要素主義が幅を利かせているところが残っている。両者の類似点は1.援助する相手は自ら答えを見つける力を持っている、「成長原則」が期待できる存在であると位置づけること。2.相手の持つ内発的な動機を見抜き、より高い成長点を呈示し、その到達方法を一緒に考える。という点等が類似点といえる。相違点はコーチングが極めて具体的で実際的であるのに対し、カウンセリングはどちらかというと抽象的な問題を扱う点である。指導者の取る三つのスタンス、1.先生・指導者としてのスタンス、2.同行者・援助者としてのスタンス、3.擁護者保護者としてのスタンスは上記、対象理解の前提なくしてとりえないといっても過言ではない。対象理解なしにこれらのスタンスは取り得るが、もとより効果は期待できない。}, pages = {159--166}, title = {援助する側のスタンス:学生指導(コーチング)と学生相談(カウンセリング)の両方を経験して : 臨床心理学的視点から}, volume = {40}, year = {2008} }